喫茶店にて

喫茶店でモカさんに良く似た人をみた。
茶色のカチューシャをしていて、白いイヤホンをしていた。
想像するに、本当はそんなに似ていないのだと思う。
なんていったって、自分の理想で色も違う色に見えたり、物も違う物に見えたり、好きな食べ物も違って覚えたり。
声を掛けたくなったけれど、こんなところに居るわけも無いし、たとえ本人でもなんて話したらいいか分からないし

その後すぐ電車に乗って移動していた。
ずっとモカさんのことばかり考えてた。なんか涙が出てきて「ハッと」我に返ったら自分のイヤホンから音楽が流れてた。
ずっと掛かっていることに気が付かなくて、流した涙で気が付いたのはコブクロのmiss you
とても大切な人なのに、それが当たり前に続くと思っていて
大切にしなかった。
恋人って友人よりもなお大切にしなきゃならなくて、でもそんなことにも気が付かなくて。
正直こんなに簡単に崩れてしまうものだとは、知らなかった。
でも、無知は罪だと思う。
モカさんのおかげで初めて知ることが出来たのだから、本当に大切な人を失って初めて気が付いたのだから、二度とこんな過ちは繰り返さない。

人の心は修復不可能なところまで行ってしまうことは簡単に起こる。
それはちょっとした言葉であるとか、ちょっとした態度であるとか。
そんなちょっとの積み重ねの時もあるし
逆にたった一つの大きな事で失ってしまう事だってあるんだね。

miss youの歌詞みたいに、出会う前の二人に戻してとは思わない。
俺にとっては出会えたことが奇跡みたいな事で
モカさんにとっては苦い思い出かもしれないけど
とても大切な思い出。

俺のほうを向いていてくれていた時のこと。
そして次第にそうではなくなった時。
いくつも送ってくれたシグナル。
そのシグナルを自分の妄想の中で歪曲して認識していた。
冷静に考えてみれば明確な感情を表すシグナルだったのに。
シグナルを分かっていて無視したならまだ救いがある。
でも妄想で曲解してたんではね・・・。
行動には全て要因がある。
今度誰かからシグナルが送られるときには、正確に受け取るよ。
そしてシグナルに正しく答えるよ。

今は恋愛をしたくないという気持ちと、新しい恋をしてみたいという気持ちで
だから本当にずっとずっと大切に思える人にまた出会えるまで、自分を磨こうと思う。
まだモカさんに対しての禊は済んでいないんだろうと思う。
相変わらずの自分勝手な理論だけど、まだ懺悔が足らない。
それだけのことをしなければ、俺がモカさんにしたことに対しての償いが（向こうはそう思って無いけど、自分自身が納得するための）済んでいないと思う。
ごめんな。ほんとごめんな。

俺はもっと頑張るよ。
絶対俺の目指す理想を得るよ。
誰にも負けないし、自分自身にも負けない。
俺が良くなるのは誰も困らないし、悪いことは無いだろうからね。

さーて
明日も仕事がんばるぞ！
強気と冷静な観察眼と心を掴むこと！