第三回、遍路の旅?

2008年5月22日
第三回、遍路の旅?
「こんばんわ〜、お世話になります〜」
って、営業の性が(笑)

新しい場所や緊張するシチュエーションに遭遇すると
普段仕事の時の緊張をほぐす言葉、言いなれた言葉を言ってしまう。
というか、言ってしまった(^−^;;

先客は3人。
その中で一番年長の方が、あなたの分の夕食があるよと、勧めてくれた。
見た瞬間。
「え、マジで!?こんなに豪勢な食事が!!」
って思った。
後々知った話しなんだけど、沢山のご馳走でもてなしてくれる事でも有名らしい。

一番の年長の方は5〜60代の方。たしか定年を迎えたみたいな話しを言っていた気がするから、60代かもしれない。
今まで何度か歩き遍路をやったことがある方で
「今までは贅沢遍路だったから、今回は他人の好意に甘える旅をしている」
とのこと。
なんでも今までは全て旅館に泊まっての歩き遍路だったそうな。
いやー、おじちゃん。それでも歩き遍路って大変だから贅沢って言うほどでも無いから、なんて心の中で思ったり(笑)

次の方は恐らく30代。
やはり今まで何度か歩き遍路をしてきた方で、逆打ちをしていた。
今年は4年に一度のうるう年。
うるう年は逆打ちをすると良いとされている。
逆打ちとは、1番から88番の霊場を逆から回ること。
弘法大師を追いかけて歩いた人が、逆打ちをして会えたのがうるう年であったことが由来となっているらしい。
「死国」の小説や映画では、逆打ちをすることにより死者を蘇らせる事が出来るとされている。

遍路の中には遍路をすることが人生・生活になってしまった人がいる。
遍路をするのは人それぞれの動機やきっかけがあるものだが、ある種、職業「遍路」になってしまった人もいる。
この人もそんな一人では無いかと思った。
※ ちなみに「職業遍路」とはまた別の意味合いです。「職業遍路」とは他人の代理で遍路参りをして、そのことでお金を受けている人のことをいいます。一見、なんだか不純な気もしますが比較的大らかにみられていると聞きました。病気や健康に不安がある人は歩いての遍路は出来ない。だから他人に託すという考えが古くからあったようです。江戸時代にも遍路ブームが来たらしいですが、その時にもあった考えらしい。

最後の一人は20代後半
ちょうど俺と同じくらいの年代。
意外と遍路に出る年代っていくつかにまとまっていて
20代後半というのもひとつの固まり。
社会人もある程度やって仕事にも慣れ、その中で考えることがあって出た
って括りになるらしい。(遍路途中で会った四国在住の人、談)

この人はまさにそのパターン
地元が四国で、10年近く東京で仕事をしてきた。
そして仕事を辞めて地元の四国に戻り、遍路を始めた。
辞めて、通し遍路をやっている最中とのこと。

遍路をやる人の動機は、かなりヘビーな動機があったりするから
基本的に相手から言わない限り聞かないことにしてる。
この人はなんとなく雰囲気が寂しげだった。

寝る前のひと時は、歩き遍路の情報交換会。
明日はどれくらい歩くのか、どこに無料で泊まれそうな場所があるのか。
そんな会話になる。
カンボジアにバックパッカーしたときも、周りは未知だらけで、情報交換をしたもんだなぁと思い出したっけ。

そして就寝。
外は超田舎なので星の数が多い。天体観測できるなぁ。

写真.戴いた夕食。超豪華。これで宿泊代も食事代も無料だというから驚き。

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